源頼朝の異母兄弟で、常盤御前を母とする源義経の兄にあたる阿野全成、その子時元2代の館跡。 1180年(治承4)源頼朝が伊豆で挙兵すると、全成はそれに参じ、鎌倉幕府成立後、駿河国阿野荘を与えられ、この地に居館を構えた。 頼朝の死後、執権北条氏が実権を握ると、1203年(建仁3)5月、全成は挙兵するが捕えられ、6月23日下野国において討たれた。 その後1219年(承久1)2月11日、全成の子時元も反北条の兵を挙げるが、僅か10日間で鎮圧され、阿野一族は滅びた。 境内に土塁が残されており、本堂左手に全成・時元墓所がある。 |