長野県伊那市美篶 --ニ郭に建つ御射山神社-- |
別名 | 中之城 |
交通 | JR飯田線「伊那市駅」からバス「笠原口」下車。 バス停から徒歩15分。 |
築城年代 | 室町時代初期 |
築城者 | 笠原中務丞、又は笠原美濃守か |
形式 | 山城 |
主な城主 | 笠原氏 |
豪族笠原氏の本城。 笠原氏は諏訪神社の神官一族の出といわれ、諏訪氏の分家がこの地に移り、笠原と称した事に始まると考えられ、また平氏の子孫ともいわれる。 蟻塚城は遺構から室町時代初期に成立したと考えられるが、平安時代にこの地は御牧であった事から、その頃から笠原には有力な豪族がいたと思われる。一説に源平合戦の頃、笠原平吾頼直が居城し、太田切城(駒ヶ根市)の管冠者友則と共に、与地の地(西箕輪与地)で木曽義仲と争い敗れ、太田切城に籠もった。その後武田信義に攻められ、管冠者は自害し、頼直は越後に逃れたという。 1400年(応永7)大塔合戦の際には、小笠原氏に従った伊那衆の中に笠原中務丞の名が見え、1482年(文明14)高遠継宗と諏訪政満が争った際には、笠原氏が継宗に同心した事が見られる。 別名中之城と呼ばれ、前方に天神山城、後方山頂に守屋の砦がある事によるものと考えられる。 城址は御射山神社境内となる。社殿が建つ二郭背後に主郭があり、堀切や土塁が残されている。 |
ニ郭下堀切跡 | 主郭 | 主郭背後堀切 |