本門寺西麓にある本行寺は、「新編武蔵国風土記稿」に「宗仲の館跡にして日蓮入滅の地」とある。 1282年(弘安5)持病を治療する為に身延山を下りた日蓮は常陸国を目指したが、この地で病が悪化し、9月18日に池上村地頭である池上宗仲の館に立ち寄った。10月13日日蓮入滅後、宗仲は館を寄進し寺とする。これが本行寺で、大坊と通称されるようになったという。 館址とされる本行寺背後の丘上には土塁とも思われる土盛りも見られるが墓地造成の為に一部改変されている。丘上には池上氏墓所があり、また本行寺には池上氏一族との関連も推定される板碑が残されている(非公開)。 |