今市には室町時代初期から大乗院方衆徒の今市氏が居り、今市城は筒井方今市氏の居館に始まるという。 1477年(文明9)筒井方が城を明け渡すと、越智氏が南都進出の拠点として築城し、同10年から1504年(永正1)まで越智氏の代官堤氏が在城した。 1504年(永正1)9月、筒井勢に攻められ、堤氏率いる城兵数百人は討死した。その後今市氏が再び復帰したと見られる。 中心部、字城の内は宅地化され、外堀も遊歩道となっているが、北西隅には水堀があり、また南側堀は拡張されて「ガマ池」となり、堀の痕跡も残されている。 |