岩村田を本拠とした大井氏の有力な親戚であった岩尾大井氏居城。 1540年(天文9)武田氏の佐久侵攻が本格化し、天文12年には父信虎を追放し家督を継いだ晴信自ら出陣すると、佐久地方の諸城は次々落ち、岩尾城もまた開城したという。 1582年(天正10)武田家が滅亡すると大井氏は後北条氏に従い、1583年(天正11)徳川方依田信蕃に包囲された。信蕃は自ら堀を越え攻め入ったが鉄砲に撃たれ、弟信幸と共に討死した。しかし激しい戦いの末、城主大井行吉は城を開城し上野の保渡田に幽居した。 |
参考文献 「現地案内板」
「長野・山梨の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2007年4月