葛西城の築城年代は定かではないが、中世に関東管領山内上杉氏の目代であった大石氏がこの地にあったと考えられる事や発掘された出土品から築城されたのは15世紀中頃と推定される。 1538年(天文7)2月関東進出してきた北条氏綱により落城し、以後下総に勢力を張る小弓公方足利義明に対する構えとして整備された。 1590年(天正18)豊臣秀吉による小田原攻めにより葛西城は徳川氏の支配下に入り、跡地には御殿が建てられ、1657年(明暦3)に廃されるまで家康・秀忠・家光三代にわたって鷹狩の際の休息所として利用された。 現在城址を分断するように環状7号線が通り、葛西城址公園向かいの御殿山公園に城址碑・案内板があるのみで遺構は残らない。 |