木山城

木山城（きやまじょう）
佐賀県三養基郡基山町大字小倉

--いものがんぎ--

別名
交通	JR鹿児島本線「けやき台駅」から基肄城水門跡まで徒歩35分。水門跡から道路を北に少し進むと基山登山道があります。
築城年代	南北朝時代か
築城者
形式	山城
主な城主

古代朝鮮式山城である基肄城が築かれている基山山頂には「いものがんぎ」と呼ばれる連続堀切状の地形が見られ、404メートル最高所「本城跡」にも砦状の遺構が残されており、中世山城として利用された際に築かれたものと考えられている。
築城年代は定かでないが、史料上の初見は1372年(応安5)8月、渋川義行の後任として九州探題に任命された今川了俊(貞世)が半年にわたって「城山御陣」を本営とした件で、翌年にも備後勢の山内氏が「木山陣所」の警護に当たっており、この頃幕府方の拠点として整備されたとみられる。
室町時代後期、周防国大内氏と少弐氏との抗争の際、少弐氏の拠点となり、1533年(天文2)大内氏方である陶氏が木山(基山)に布陣した記録がみえる。
その後の木山城について詳細は不明だが、筑紫氏の支配下に在ったと考えられる。


本城跡①	本城跡②	本城跡碑


本城跡から見るいものがんぎ	南空堀①	南空堀②


いものがんぎ①	いものがんぎ②	いものがんぎ③

参考文献　「佐賀県の中近世城館第2集各説編1 (三養基・神埼・佐賀地区) 佐賀県教育委員会」

訪城回数　1

2019年11月