熊倉城

熊倉城くまくらじょう
埼玉県秩父市荒川白久
Mapion
城址入口地図

--南曲輪に立つ標柱--
別名 城山・日野城・真建城
交通 秩父鉄道「白久駅」から徒歩60分以上。
地図の地点、城山南下から登山道があります。
築城年代 戦国時代
築城者 長尾景春
形式 山城
主な城主 長尾景春
1476年(文明8)関東管領上杉氏家宰の長尾景信没後、山内上杉顕定は景信の弟忠景を跡に据えた。これに不満を持った嫡男長尾景春が鉢形城に籠もり、反旗を翻した長尾景春の乱の際、景春により築かれたとされる。1478年(文明10)扇谷上杉氏家家臣の太田道灌に鉢形城を追われた景春は翌年秩父に潜み、この頃熊倉城が築かれたとされるが、1480年(文明12)6月、景春の籠もる熊倉城は道灌に攻められ、落城、景春は古河へ逃れ、古河公方足利成氏に仕えた。
後北条氏時代に入ると、鉢形城の支城として、雁坂峠からの武田氏侵入に対する守りを担っていたと思われる。
標高1427メートルの熊倉山から北峰続き、城山山頂に位置し、山深い地だが、南直下まで林道が通り、車で訪れる事が出来る。現在も遺構が良好に残存し、付近には「一の木戸」・「大旗」・「源太屋敷」・「馬立」等、往時を偲ばせる地名も残るという。
南東堀切 南曲輪堀切 竪堀
南曲輪 南曲輪・本丸間空堀 本丸
本丸土塁 本丸腰曲輪 本丸北空堀
北曲輪 北曲輪下土橋 北曲輪下空堀

参考文献 「日本城郭全集 人物往来社」
          「東京・埼玉の城郭 新人物往来社」 
          「秩父路の古城址 有峰書店新社 」
訪城回数 1
2014年2月