1590年(天正18)徳川家康の関東入国後、安部信勝は武蔵国榛沢郡と下野国簗田郡の内、5250石を与えられ岡部に住した。そして信勝没後、跡を継いだ子信盛が大坂の陣等で活躍すると三河国八名と摂津国の内に所領は加増されて1万9250石となった。 1701年(元禄14)5代信峯は遺領を継ぐと、1705年(宝永2)この地に陣屋を設け、明治まで安部氏が続いた。 昭和初期まで陣屋を囲む深い堀があったとされるが、現在は宅地や畑となり、一画に幕末の砲術家で外国人との私交の罪で岡部藩預かりとなった高島秋帆幽囚の地碑が立つのみとなっている。 |