相馬中村城

相馬中村城（そうまなかむらじょう）
福島県相馬市中村北町

--大手一の門跡--

別名	馬陵城
交通	JR常磐線「相馬駅」から徒歩20分。「亘理駅」からの代行バス利用。
築城年代	1611年(慶長16)
築城者	相馬利胤
形式	平山城
主な城主	相馬氏

中村城の歴史は古く、801年(延暦20)坂上田村麻呂が蝦夷討伐の際、西館(現在の中村城の西部一帯)に菅原敬実を置いて守らせた事に始まると伝わり、その後源頼朝が奥州征伐の帰路、菅原の館に宿泊したといわれる。
1521～28年(大永年間)豪族中村氏がこの地に築城し、1563年(永禄6)相馬隆胤が入城するが、隆胤没後はしばらく空城となる。
1600年(慶長5)関ヶ原合戦の際、相馬氏は中立を守ったが、徳川家康から西軍方と見なされ、1602年(慶長7)所領を失う。しかしその後大名として復帰し、1611年(慶長16)相馬利胤はこの地に築城を開始、小高城から移ると明治まで相馬氏居城として続いた。
城址は馬陵公園として整備されている。本丸は相馬神社境内、東二の丸は野球場となり、一部改変されている箇所も多いようだが、縄張図に見る城の形状は非常に良く残されている。また大手一の門跡に立つ門は現存門という。


外堀跡	外蓮池門跡	蓮池


東二の丸堀①	東二の丸堀②	大手二の門跡


南二の丸(長友)	南二の丸・本丸間内堀跡	搦手虎口


搦手堀に架かる橋	本丸に建つ相馬神社	本丸・東二の丸間堀


本丸切岸に残る鉢巻石垣	本丸馬出虎口	東二の丸

参考文献　「現地案内板」
　　　　　　　　　　　　　　「歴史群像シリーズ　学研」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「山形・宮城・福島の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2014年9月