阿尾城

阿尾城あおじょう
富山県氷見市阿尾
Mapion

--南西から城址遠望--
別名 大ヶ崎の城
交通 各線「高岡駅」からバス「阿尾」下車。
築城年代 15世紀後半
築城者         
形式 山城
主な城主 菊池武勝
築城年代は不明だが、出土遺物から15世紀後半頃には既に利用されていたと考えられる。
1573〜96年(天正・文禄年間)には菊池右衛門入道・十六郎父子が居城したといわれる。この菊池氏の出自について詳細は不明だが、肥後国菊池氏の末裔とされ、この地に移り住むと、織田信長に従い、その後富山城主佐々成政に従うが、1585年(天正13)成政と対立する前田利家方に転じた。その為阿尾城は佐々方の守山城主神保氏張父子に攻められたが、前田氏部将の村井長頼の活躍により撃退している。
1597年(慶長1)頃、阿尾城は廃城となり、菊池氏の子孫は代々加賀藩士となった。
富山湾に面した独立丘陵上に位置し、東端部が本丸で、白峰社が立つ下の平坦地が二の丸・三の丸といわれるが、南側は波の浸食により旧状は失われているという。特に土塁や堀等は見あたらないが、本丸展望台からの眺望は良い。
北麓に立つ城址碑 伝三の丸 白峰社本殿跡・本丸間鞍部
土橋状になっている
本丸 本丸に立つ展望台 展望台からの眺め

参考文献  「現地案内板」
                         「新潟・富山・石川の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2014年4月