荏田城

荏田城（えだじょう）
神奈川県横浜市青葉区荏田町

--西から城址遠望--

別名	荏田城山
交通	東急田園都市線「江田駅」から徒歩10分。
築城年代	平安時代か
築城者	荏田氏か
形式	山城
主な城主	後北条氏

源義経家臣、江田源三広基居城という伝説が伝えられる。麓南下の「小黒谷戸」には源三が屋島合戦の戦功により授けられた名馬小黒を繋いだ厩があったという伝承が伝えられ、また他にも「矢谷」や「矢羽根」のように源三伝説の地名が残されているが、源三は信濃英多郷出身であり、これらは伝説に過ぎない。
平安時代末期から鎌倉時代にかけて、綴党の中に荏田氏の名が見え、この荏田氏が築城、城主であったとも推定される。
室町・戦国時代の詳細については明らかではないが、小机城の支城として北条氏により利用されたと考えられる。北東500メートルの観福寺近くの山には物見台と伝えられる「敵見塚」があったとされ、両者で街道を押さえていたと考えられるが、現在は間にマンションが建ち、展望は望めない。
現在城址は私有地となり、立ち入りは出来ない。


麓・小黒谷戸にある庚申供養塔	南から城址遠望	矢羽根不動尊

参考文献　「神奈川の城　朝日ソノラマ」
　　　　　　　　「日本城郭全集　人物往来社」
　　　　　　　　　　　　　「千葉・神奈川の城郭　新人物往来社」

訪城回数　2

2009年12月
2020年2月