江川城

江川城えがわじょう
長崎県五島市栄町
Mapion

--城址碑--
別名         
交通 「福江港ターミナル」から徒歩10分。
築城年代 1526年(大永6)頃か
築城者 宇久盛定
形式 平城
主な城主 宇久氏(五島氏)
宇久氏は1185年(寿永4)壇ノ浦合戦後、平清盛の弟家盛が肥前国松浦郡宇久島に上陸し、宇久氏の祖となったとされるが、不明な点も多く、出自については清和源氏とも桓武平氏ともいわれる。その後宇久氏は松浦党の一員となり、戦国時代に入って福江島に移住し、辰の口城を築いて本拠としたとされる。
1507年(永正4)宇久氏16代囲の時、一族である玉之浦納に背かれ、自刃した。この時平戸松浦氏を頼り難を逃れた遺児盛定は、1526年(大永6)松浦氏の支援を受け、玉之浦納を討って宇久家の家督を継ぎ、この頃江川城を築いて新たな本拠とした。
1540年(天文9)明国の貿易商人王直が福江に来航すると、財政に苦しんでいた盛定は通商を許し、城下にを与えた。そして王直と連携して対外貿易を行い、大いに栄えた。
1592年(文禄1)宇久氏20代純玄の時、豊臣秀吉から本領1万5千石を安堵されて五島氏と改称し、1614年(慶長19)宇久氏22代盛利の時、江川城が焼失した為、1617年(元和3)後の福江城の前身である石田陣屋の造営を開始、1638年(寛永15)完成した。
五島第一ホテル前に碑が立つのみで遺構は残されていない。

参考文献 「長崎・佐賀の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2017年1月