長崎県五島市池田町
--蹴出門--
| 別名 | 石田城 | 交通 | 「福江港ターミナル」から徒歩10分。 |
| 築城年代 | 1863年(文久3) |
| 築城者 | 五島盛成・盛徳 |
| 形式 | 平城 |
| 主な城主 | 五島盛徳 |
| 1614年(慶長19)江川城主五島氏22代盛利の時、江川城が焼失した為、1617年(元和3)石田陣屋(福江城の前身)造営を開始、1638年(寛永15)完成した。造営にあたり、肥前国唐津城主寺沢広高の助言を得たとされる。以後幕末まで築城を認められず、盛利以後、盛徳まで10代五島氏は陣屋で過ごした。 幕末になると五島近海に外国船が出没するようになり、五島藩は海防上の理由から幕府に築城願いを出すが、認められなかった。しかし1849年(嘉永2)7月10日、30代盛成の時、幕府の築城許可を得ると築城が開始された。そして1863年(文久3)31代盛徳の時、完成した。この間工費2万両、人夫延べ5万人を要し、家中の大浜雲八が同じく築城中であった蝦夷松前城を視察し、参考とする等の事があった。1854年(安政1)に完成した松前城に遅れる事9年、明治維新の5年前に完成という江戸幕府下における最後の築城となった。 1872年(明治5)福江城は陸軍省所管となり、完成から僅か9年にして解体された。 福江港内にある常灯鼻は盛成が福江城を築く際、北東から吹き寄せる大波を防ぎ、築城工事を容易にする為に築かせたものといわれ、防波堤としてだけではなく、灯台としての役目も果たした。 ●五島邸 1858年(安政5)五島氏30代盛成は盛徳に家督を譲ると、この地に在った藩校「育英館」を北の丸松原(現裁判所付近)に移し、その跡に隠殿屋敷と庭園を造営した。作庭は京都の僧、善章(全正)で、五島藩の御庭方を命じられていた。盛成以後、盛徳・盛主・盛光・盛輝まで5代にわたり五島氏の邸宅として利用された。作庭時期が明確で、隠殿屋敷も一体となって保存されている事、また全国的に保存例の少ない城郭内の庭園で高い価値があるとして現在「五島氏庭園」として国の名勝に指定されている。 |
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| 表門(大手門)跡石垣 | 表門(大手門)跡 | 城山神社 |
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| 水門石垣 | 水門 | 東水堀 |
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| 二の丸南東櫓台(台場跡) | 南外堀・石垣�� | 南外堀・石垣�� |
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| 西外堀 | 内側から見る蹴出門 | 内側から見る横町口虎口 |
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| 五島邸 | 二の丸南石垣 | 裏門 |
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| 本丸めがね橋門 | 本丸西内堀 | 常灯鼻 |
「長崎・佐賀の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2017年1月
