御前原城

御前原城（ごぜんばらじょう）
栃木県矢板市早川町

--本丸北堀--

別名	中村城
交通	JR東北本線「矢板駅」から徒歩30分。
築城年代	1315年(正和4)？
築城者	塩谷頼安？
形式	平城
主な城主	塩谷氏

築城年代については諸説あり、①平安時代末期に塩谷氏以前、塩谷北部地域を支配していた源氏堀江氏で、源義家の孫にあたる堀江(塩谷)頼純による築城、②1192年(建久3)頃、塩谷氏の養子となった宇都宮業綱の2男朝業による築城、③1315年(正和4)塩谷頼安による築城等といわれるが、詳細は不明である。発掘調査により、1400年の初め頃とも考えられている。
塩谷氏は教綱の頃、宇都宮氏を支族の武茂持綱が継いだ事に不満を持ち、本家宇都宮氏と争うようになった。一度は和睦するも、1458年(長禄2)宇都宮城に招かれ謀殺され、塩谷氏は断絶した。
その後宇都宮正綱の子孝綱が塩谷氏を再興するが、1590年(天正18)孝綱の子義孝は豊臣秀吉に背き、塩谷郡を追われて奥州へ逃れた。その際御前原城は川崎城と共に廃城になったと考えられる。
周囲はシャープ工場敷地となるが、本丸は公園化され、遺構が良く残されている。


城址碑	本丸	本丸に建つ麻疹地蔵堂


本丸西堀	本丸南堀	本丸南虎口堀を渡った奥には虎口に関連する土塁が残されている。

参考文献　「現地案内板」
　　　　　　　　「現地設置資料」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「茨城・栃木・群馬の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2012年1月