波方館

波方館はがたのたち
愛媛県今治市波方町波方
Mapion

--館跡--
別名 波方本館・来島氏居館・城山
交通 JR予讃線「今治駅」からバス「福祉センター入口」下車。
築城年代 1419年(応永26)
築城者 村上吉房
形式 平山城
主な城主 村上通康・来島通総
来島城対岸に位置する波方浦は来島村上氏の奥詰の地として、また来島への補給基地として重要視されたが、来島村上氏4代通康の時、270余騎の家臣団を擁し、来島城が手狭になった為、この地に居館を移すと、来島城は詰城へと変容した。
この波方本館を中心とし、周囲の丘陵上に多数の見張り台や枝城が配置され、総称として波方城と呼ばれる。1582年(天正10)来島村上氏5代通総の時、羽柴秀吉の勧降工作に応じて織田方に転じた為、波方浦は毛利・河野氏・因島村上氏・能島村上氏に攻められ、波方城を構成する多数の城砦が破却されたという。
1585年(天正13)秀吉による四国征伐の際、通総は一時波方館へ帰還するが、戦後風早郡へ移封されると来島城と共に波方城砦もすべて廃された。
現在館跡は宅地となり、遺構は全壊している。
右手が館跡 館跡下に立つ祠 玉生八幡神社
来島村上氏の氏神として崇敬された

参考文献 「村上一族のすべて 新人物文庫」
                      「愛媛県中世城館跡分布調査報告書 愛媛県教育委員会」
            「大分・宮崎・愛媛の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2018年7月