秋田県横手市金沢安本館
--本丸東連続堀切--
| 別名 | 金沢城 |
| 交通 | 各線「横手駅」からバス「金沢公園前」下車。 |
| 築城年代 | 平安時代 |
| 築城者 | 清原氏 |
| 形式 | 山城 |
| 主な城主 | 清原家衡 |
| 後三年の役の舞台となった金沢柵比定地。 1051年(永承6)〜1062年(康平5)前九年の役で、清原氏は源頼義・義家父子に協力し、安倍頼時・貞任父子ら安倍一族が滅亡した後、清原武則は鎮守府将軍に任ぜられ、安倍氏旧領である奥六郡も支配し、奥羽・出羽における一大勢力に成長した。 1083年(永保3)〜1087年(寛治1)清原氏内紛に端を発する後三年の役が起こる。清原真衡没後、源義家の介入により清原氏所領は家衡と清衡が二分して治める事となるが、1086年(応徳3)不満を持った家衡は豊田館に火を放ち、清衡の妻子を討つと、沼の柵に立て籠もった。この時難を逃れた清衡から報告を受けた義家は大軍で沼の柵を攻めるが落とせず、一旦多賀城へ撤退した。この家衡防戦の様子を見た叔父武衡も沼の柵に入ると、より堅固な金沢柵に拠る事を勧め、家衡は金沢柵へ移り立て籠もった。 1087年(寛治1)9月、義家は家衡・武衡を討つべく再び出羽へ出陣し、金沢柵を包囲すると、兵糧攻めの作戦を取る。そして11月14日食料の尽きた金沢柵は落城し、家衡・武衡は討たれた。その後清衡は藤原姓に復し、奥州藤原氏の基礎を築く事となる。 1458年(長禄2)南部氏家臣、金沢右京亮が入り、1470年(文明2)まで居館としている。その後小野寺氏家臣、金沢権十郎が居城とし、佐竹氏の秋田入部後は東将監・梶原美濃が在城したが、1615年(元和8)に破却された。 後三年の役の舞台となった金沢柵比定地だが、発掘調査により見つかった遺物の大半は16世紀のもので、現在見られる遺構も戦国時代後半のものと推定されている。 |
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| 北麓を流れる厨川 鎌倉景政が射抜かれた右目を洗うと 川のカジカが片目になったという 伝承が残る |
北西尾根堀切 | 兜石 八幡太郎義家が戦勝の記念として 愛用の兜を埋め、その上に石を 置いたと伝えられる |
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| 兜杉 藤原清衡が兜石の側に記念として 植えたものといわれる |
二の丸に建つ金沢八幡宮 | 北の丸 |
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| 兵糧倉跡 | 本丸 | 本丸北東堀切�� |
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| 本丸北東堀切�� | 岩清水 | 西の丸(安本館)堀切 |
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| 西の丸(安本館) | 南西の眺め | 景正功名塚・金沢公園内 初陣であった鎌倉景政が義家の命に より戦死者を葬り、塚の上に杉を 植えたといわれる |
「青森・岩手・秋田の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2013年9月
