川田谷陣屋

川田谷陣屋かわたやじんや
埼玉県桶川市川田谷
Mapion

--見樹院跡に建つ薬師堂--
別名 牧野陣屋
交通 JR高崎線「桶川駅」からバス「川田谷支所」下車。
バス停から徒歩15分。
築城年代 1590年(天正18)
築城者 牧野康成
形式 陣屋
主な城主 牧野氏
1590年(天正18)徳川家康が関東に入国すると、石戸領5千石は家臣牧野康成に与えられた。この時石戸領のほぼ中心に位置するこの場所に陣屋が設けられたが、元々この地に在った戦国時代の屋敷跡が再利用されたのだという。
1599年(慶長4)康成が亡くなると、3男信成が跡を継ぎ、1633年(寛永10)1万1千石で大名となり、1644年(正保1)下総関宿へ移った。代わって石戸領は2男親成が知行したが、1647年(正保4)父信成が隠居すると、親成は関宿藩を継ぎ、この地は信成に隠居料として与えられたとされる。
1650年(慶安3)信成が亡くなると、石戸領は親成の弟3人に分与され、その後本家が関宿に移ると、石戸領は牧野永成の系統が続くが、やがて旗本陣屋の必要性は無くなり、川田谷陣屋も廃された。
1599年(慶長4)康成没後、康成の諡(おくりな)を寺名とする見樹院が陣屋近くに創建されたといわれる。現在はその見樹院跡に薬師堂が建つのみで、桶川北本IC建設により遺構は見当たらない。

参考文献  「埼玉の城址めぐり 幹書房」
訪城回数 1
2016年4月