万喜城

万喜城まんぎじょう
千葉県いすみ市万木
Mapion

--城址公園展望台--
別名 万木城・万騎城・富山城
交通 いすみ鉄道「国吉駅」から徒歩30分。
北西麓に城址公園入口があります。
築城年代 1412年(応永19)
築城者 土岐時政
形式 山城
主な城主 土岐頼春
1412年(応永19)土岐時政が摂津国富山城からこの地へ移り、築城したと伝えられるが、不明な点も多く明らかではない。また土岐氏についても3代説、5代説、9代説と諸説あり、いずれも確証が無い。
土岐氏は始め安西氏に従い、その後里見氏に属したといわれる。1538年(天文7)、1564年(永禄7)の2度の国府台合戦にも里見氏に従い出陣したが、後に後北条氏方に転じた。その為万喜城は里見義康や大多喜根古屋城主正木時堯、庁南城主武田信栄らに度々攻められたが土岐頼春は良く守り、落城する事は無かった。
しかし1590年(天正18)8月、徳川家康四天王の一人、本多忠勝に攻められると、頼春は夷隅郡小浜から小舟に乗って近江国を経て三河国へ逃れたという(一説に万喜城内で自害したとも)。そして万喜城も廃城になった。
現在万喜城は城址公園として整備されている。尾根続きには城塁が残されており、所々に堀切や竪堀が確認出来る。
西麓から城址遠望 展望台から北側 南尾根
竪堀 Mapion
南西麓、海雄寺東側に立つ
土岐氏供養塔
裏手にハイキングコース入口があり、
こちらからも城址公園に行く事が
出来る。
南西麓、海雄寺付近から城址遠望

参考文献 「房総の古城址めぐり 有峰書店 」
      「余湖くんのホームページ HP」
          「千葉・神奈川の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2012年11月