中村氏屋敷

中村氏屋敷なかむらしやしき
大阪府東大阪市豊浦町
Mapion

--中村四郎右衛門宅址碑--
別名      
交通 近鉄奈良線「枚岡駅」から徒歩10分。
築城年代 室町時代
築城者 中村唯正
形式
主な城主 中村正教
佐々木源氏の流れを汲む中村氏は、元々近江国鯰江城に住して鯰江氏と呼ばれており、室町時代後半に唯正がこの地に移り、中村氏を称した事に始まるといわれる。
1614年(慶長19)大坂冬の陣の際、徳川秀忠は京都から生駒山西麓を南下し、11月16日この地に宿陣した。翌年大坂夏の陣では5月6日、八尾・若江合戦に勝利した徳川家康一行は冬の陣と同じく中村家に宿陣した。この時中村正教は菖蒲の節句にちなんで木綿を献上し、家康は「勝布」として大いに喜んだという。
徳川時代に入ると豊浦村は幕府直轄領となり、中村氏は中村代官と通称され、庄屋として力を持った。
地図の地点、枚岡中央公園から南側の一画に中村氏屋敷はあり、濠を巡らした豪壮な屋敷であった。付近には堀跡とも思われる水路や低地も確認出来るが、遺構かは不明。現在は公園内に屋敷跡碑・家康本陣跡碑が立つのみとなっている。

参考文献 「現地石碑文」
訪城回数 1
2009年8月