大曲城

大曲城おおまがりじょう
秋田県大仙市大曲丸の内町
Mapion

--八幡神社--
別名 前田館・土屋館
交通 各線「大曲駅」から徒歩10分。
築城年代 平安時代か
築城者       
形式 平城
主な城主 前田氏
築城者・年代については不明な点が多いが、「伊頭園茶話」によると、平安時代に安倍氏一族により築かれたとされる。
1458年(長禄2)から1470年(文明2)には金沢城主金沢右京亮の家臣米内甚四郎が居城し、大曲和泉守を称したという。
1492〜1501年(明応年間)には前田又三衛門道信が居城し、小野寺氏に従ったが、1532年(天文1)由利の赤尾津・羽川との合戦で討死した。その子薩摩守利信は戸沢氏に属し、1582年(天正10)由利亀田の赤尾津氏・下浜の羽川氏に急襲され、大曲城は落城したとされる。
1590年(天正18)豊臣秀吉の命により大曲城は破却されるが、佐竹氏の秋田入部後は梶原美濃守が預かり、佐竹義賢が在城したとされ、1615年(元和1)一国一城令により廃城となった。
現在城址は市街地化されているが、八幡神社の参道は土塁跡といわれ、かつては北側に堀もあったという。しかしこの土塁は1789〜1801年(寛政年間)のものともいわれる。
八幡神社参道(土塁) 南側にある八幡児童公園 八幡神社南側

参考文献 「秋田県の中世城館 秋田県文化財保護協会」
    「青森・岩手・秋田の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2013年9月