島前城

島前城しままえじょう
広島県尾道市因島土生町
Mapion

--因島図書館裏に立つ標柱--
別名     
交通 しまなみ海道「因島南IC」。
築城年代 室町時代初期か
築城者 今岡通任か
形式 水軍城(丘城)
主な城主 村上四郎左衛門直吉
南朝方海賊大将であった村上義弘が没した時、姉婿(妹婿とも)の今岡四郎左衛門尉通任がその跡を受け継ぎ、越智大島から因島に進出、この島前城に本拠を構え、北朝方へ転身した。
1377年(天授3)釣島・箱崎浦合戦で村上師清が今岡通任を破ると、島前城は因島村上氏の居城となり、城主は村上四郎左衛門直吉と伝えられている。
山頂の本丸を中心に南北に3段の郭があったとされるが、現在は因島図書館敷地となり、旧状は留めていない。また西方約350メートルの海上に浮かぶ亀島に出丸を設けていた。南麓の長源寺谷には村上氏の菩提寺があったとされ、その跡地に石垣が残るというが未見。

参考文献 「村上水軍のすべて 新人物往来社」
           「中国地方の中世城館 広島県教育委員会」
      「広島・岡山の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2010年10月