田原本陣屋

田原本陣屋たわらもとじんや
奈良県磯城郡田原本町八幡町
Mapion
案内板地図

--田原本町役場西側に立つ案内--
別名 平野氏陣屋
交通 近鉄橿原線「田原本駅」から徒歩10分。
築城年代 1635年(寛永12)
築城者 平野長勝
形式 陣屋(環濠寺内町)
主な城主 平野長勝
1583年(天正11)賤ヶ岳合戦で活躍し、豊臣秀吉により賤ヶ岳七本槍の一人として軍功を賞された平野長泰は、その後各地を転戦し、1595年(文禄4)この地を拝領する。長泰は教行寺に寺内町を築かせて経営を委ねたが、1628年(寛永5)2代目長勝が入封すると、寺内町の東の寺川沿いに陣屋を築造した。この時寺内町は陣屋町として引き継がれ、寺川の水運と中街道沿いという好立地から大和中央部の物流拠点として大いに栄えた。
陣屋の周囲は濠と土塁で囲み、中央南側に平野氏の屋敷及び政庁が置かれ、北半にあたる現在の田原本町役場付近には家臣団の屋敷が置かれた。現在も周辺に堀跡と思われる低地や水路が確認出来る。
また「郷土記」に「田原本平城、田原本兵蔵」と記され、陣屋以前に田原本城がこの地に存在していたとも考えられている。

参考文献 「現地案内板」
                          「三重・奈良・和歌山の城郭 新人物往来社」   
訪城回数 1
2009年9月