天正寺館

天正寺館（てんしょうじやかた）
長野県大町市大町

--天正寺山門--

別名	天正寺仁科氏館
交通	JR大糸線「信濃大町駅」から徒歩20分。
築城年代	鎌倉時代末期か
築城者	仁科氏
形式	館
主な城主	仁科盛信

鎌倉時代末期、安曇地方に勢力を誇った豪族仁科氏が館之内からこの地に移り築いた仁科氏居館跡。
戦国時代、仁科盛政は甲斐国武田氏に従って転戦するが、留守を守っていた家臣が上杉氏に通じて抵抗した為、武田氏に攻められ、盛政も甲府で討たれた。500年続いた仁科氏は滅亡するが、武田氏は仁科氏の名跡を5男盛信に継がせ、仁科五郎盛信と名乗らせた。この時盛信により居館は修築されたという。その後1582年(天正10)盛信は高遠城合戦で壮烈な最期を遂げている。
現在館址は天正寺境内となり、周辺に土塁や堀が残されている。


東外堀跡①	東外堀跡②	天正寺山門前堀跡


本堂裏手を流れる小川	土塁	北堀跡

参考文献　「信州の城と古戦場　令文社」
　　　　　　　「日本城郭全集　人物往来社」
　　　　　　　　　　　「長野・山梨の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2014年4月