長野県松本市井川城1丁目 --櫓台跡とされる塚-- |
別名 | 井川館 |
交通 | 松本電鉄上高地線「西松本駅」から徒歩10分。 |
築城年代 | 鎌倉時代末期か |
築城者 | 小笠原氏 |
形式 | 平城 |
主な城主 | 小笠原長棟 |
松尾城主小笠原貞宗は、建武の新政の頃、信濃守護に任ぜられると、足利尊氏に従い各地を転戦、1335年(建武2)安曇郡住吉荘を与えられた。その後信濃へ国司下向に伴い、信濃守護の権益を守る必要からこの地に館を構えたとみられる。井川城の築城年代についてははっきりしないが、「小笠原系図」に、1319年(元応1)貞宗の子政長が井川館で生まれている事が記され、鎌倉時代末期には既にこの地に移っていたとも考えられる。 1441〜1444年(嘉吉年間)小笠原氏はこの深志小笠原家と松尾小笠原家、その後は鈴岡小笠原家と分裂したが、1532〜1555年(天文年間)小笠原長棟とその子長時は松尾城主小笠原貞忠を攻め、小笠原家を統一する。 やがて小笠原氏は林城へと本拠を移したが、その時期は諸説ある。 城址は畑となっているが、櫓台跡とされる塚が残る。 |