一宮城

一宮城いちのみやじょう
徳島県徳島市一宮町赤坂西山
Mapion
登山口地図
--本丸石垣--
別名        
交通 各線「徳島駅」からバス「一の宮札所前」下車。
築城年代 1338年(暦応1)
築城者 小笠原長宗
形式 山城
主な城主 一宮成助
1338年(暦応1)阿波守護小笠原長房4男の小笠原長宗により築かれたとされ、以後小笠原氏末裔である一宮氏が代々居城とした。
1573〜92年(天正年間)12代城主一宮成助の頃、勝瑞城主三好長治と不和となり、両者の間で攻防が繰り返されたが、1582年(天正10)長宗我部元親が中富川合戦で十河存保に勝利し、阿波を統一すると、成助は三好康長に通じたとして元親に謀殺された。
1585年(天正13)豊臣秀吉の四国征伐の際、一宮城は豊臣秀長率いる4万の大軍に攻められ、1万の城兵は良く 守ったが、7月下旬元親が降伏すると、一宮城も開城した。同年9月、阿波を与えられた蜂須賀家政が一宮城に入城し大改修が行われたが、翌年徳島城に移ると、阿波9城として益田長行が守り、1615年(元和1)一国一城令により廃城となる。
一宮神社前から登山道があり石碑やパンフレットが設置されている。城址は明神丸・才蔵丸・小倉丸・椎丸・水ノ手丸等、本丸を中心とする尾根上に多くの曲輪が配され、非常に広大で徳島県下最大の山城といわれる。また北東麓に建つ寄神社付近は御殿居と呼ばれ、居館跡と推定されている。
倉庫跡 才蔵丸虎口 才蔵丸
虎口・門跡
石段が残る
明神丸 明神丸から見る徳島平野
本丸石垣 内側から見る本丸虎口 本丸
釜床跡(炊事場) 本丸石垣 本丸下堀切
小倉丸横堀 椎丸 貯水池・堤跡

参考文献 「現地案内板」
                        「香川・徳島・高知の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2015年1月