鹿沼城

鹿沼城（かぬまじょう）
栃木県鹿沼市今宮町

--空堀--

別名	坂田城・亀城
交通	東武日光線「新鹿沼駅」から徒歩15分。
築城年代	1532年(天文1)
築城者	壬生綱房
形式	平山城
主な城主	壬生義雄

1491年(延徳3)坂田山館を居所とする鹿沼教清が宇都宮忠綱と鹿沼上野台で争って討死、鹿沼氏が滅亡すると壬生城主壬生綱重は鹿沼に進出し、坂田山館を改修して新たな居城とした。綱重の鹿沼進出の時期は不明だが、1509年(永正6)連歌師宗長が鹿沼の綱重の館を訪れている事からそれ以前の頃と考えられる。そして綱重没後、跡を継いだ綱房は1532年(天文1)隣接する御殿山にこの鹿沼城を築くが、綱房は壬生城に在り、2男昌膳が鹿沼の御留守をしていたようである。
1576(天正4)壬生氏の内紛により4代綱雄は叔父である徳雪斎周長に謀殺されるが、1579年(天正7)綱雄の子義雄は周長を討ち、以後義雄は鹿沼城を居城とし、壬生城には城代が置かれた。
1590年(天正18)豊臣秀吉による小田原攻めの際、義雄は義弟である皆川広照と共に小田原城に籠城するが、開城の2日後に病没し、壬生氏は滅亡した。これにより鹿沼城は廃城になったといわれるが、小田原籠城の最中、宇都宮氏に攻められ落城したともされる。
現在城址には御殿山公園球場が造成され、本丸・二の丸は消滅しているが、西から南側に空堀が残されている。また東麓に立つ今宮神社は鹿沼城築城の際、綱房が新城の鎮守として現在地に移し、社殿を造営したものという。


御殿山公園	太夫殿曲輪跡に立つ忠霊塔	土塁①


土塁②	空堀	今宮神社


北下、坂田山城との間を通る道路	雄山寺	雄山寺・壬生義雄墓

参考文献　「とちぎの古城を歩く　下野新聞社」
　　　　　　　　　　　「茨城・栃木・群馬の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2021年1月