春日山城

春日山城かすがやまじょう
神奈川県南足柄市内山
Mapion

--東から城址遠望--
別名 鵜頸の城
交通 JR御殿場線「山北駅」から徒歩25分。
築城年代 室町時代
築城者 大森頼明(顕)
形式 山城
主な城主 室伏土佐守義安
南北朝期動乱を経て、駿東郡に勢力を持っていた大森頼明(顕)は箱根別当職を得ると、足柄山を越え相模に進出した。
この頃足柄中北部は波多野氏一族である松田氏や河村氏の勢力下にあった。頼明は河村城攻略の為に酒匂川を隔て南方にこの春日山城を築いて戦略拠点とした。「室伏系譜」によると、内山(浜居場城か)・鵜頸(春日山城別名)両通城主は大森氏家臣室伏土佐守義安であったとされる。
大森氏は1438年(永享10)河村氏を平定すると、以後勢力を拡大した。
1495年(明応4)伊勢宗瑞(北条早雲・伊勢新九郎盛時)によって小田原城が攻略された際、春日山城も落城したと伝えられる。
その後後北条氏は河村城を重視し、春日山城を利用する事は無かったとされ、大森氏の遺構が残る貴重な城址であったが、現在は発電所敷地となっており、大きく改変されている。
南下を流れる内川 城址(鵜頸付近)
酒匂川と内川に挟まれ細尾根状に
なっており、堀があったと思われる。

参考文献 「日本城郭全集 人物往来社」
            「千葉・神奈川の城郭 新人物往来社」
        「神奈川の城下巻 朝日ソノラマ」
訪城回数 1
2008年9月