兵庫県佐用郡佐用町上月
--東から城址遠望--
兵庫県佐用郡佐用町上月 --東から城址遠望-- |
| 別名 | |
| 交通 | JR姫神線「上月駅」から登山口まで徒歩15分。 北麓から登山道があります。 |
| 築城年代 | 1336年(建武3) |
| 築城者 | 上月景盛 |
| 形式 | 山城 |
| 主な城主 | 赤松政範・尼子勝久・山中鹿之助 |
| 1336年(建武3)佐用地頭職であった宇野播磨守則景の子上月次郎景盛が大平山(樫山)に初めて築いた事に始まると伝えられる。そして上月氏は景盛・盛忠・義景・景満と続くが、いづれかの時(1394〜1428年(応永年間)か)、谷を隔てて南の荒神山、現在の上月城に本城を移したと思われる。 1441年(嘉吉1)嘉吉の乱において赤松氏が滅亡すると上月城は山名氏の侵攻により落城、上月氏も滅亡し山名氏一族の居城となった。 その後上月城を巡り山名・赤松・尼子氏らが攻防を繰り返す事となり、城主も目まぐるしく交替した。 1577年(天正5)織田信長による中国攻めが始まると、城主赤松政範は宇喜多直家を通じて毛利氏と結んだ為、12月上月城は羽柴秀吉に攻められ落城、政範は自刃した。そして秀吉は見せしめの為、城中の女子・子供200人を串刺し・磔にして国境付近に晒すと、尼子勝久・山中鹿之助(幸盛)を城主として引き揚げた。上月城に入城した御家再興を目指す尼子勢は一時宇喜多氏に追われるも奪還し、秀吉の傘下で利神城を落とす等、勢力を伸ばしつつあったが、1578年(天正6)上月城は毛利氏率いる大軍に包囲された。秀吉は救援に駆け付け、高倉山に布陣したが、手の施しようが無く、信長に上月城の放棄と三木城攻めを命じられ撤退した。7月5日、見殺しにされた上月城は落城、勝久は自刃し、山中鹿之助は捕らえられ、護送中に謀殺された。 その後上月城は宇喜多氏が支配するが、1583年(天正11)郡代服部勘助が本拠を利神城に移すと廃城となり、その遺材は利神城の改修に使用されたという。 播磨・美作・備前の国境に位置する要衝で、織田・毛利氏との間で悲壮な落城を遂げた著名な城であるが、規模はそれ程大きくない。しかし周辺にはいくつかの城砦が築かれており、南西の大成山砦や北の大平山まで城砦群として連携・機能していたものと考えられている。 |
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| 麓に立つ尼子勝久・山中鹿之助碑 | 休曲輪 | 堀切 |
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| 本丸 | 本丸に立つ赤松政範碑 | 本丸南腰曲輪 |
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| 本丸・二の丸間鞍部 | 二の丸 | 二の丸からの眺め |
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| 堀切�� | 堀切�，�ら続く竪堀 | 堀切�� |
