清水城

清水城しみずじょう
静岡県静岡市清水区本町
Mapion

--北東から城址遠望--
別名 袋城・浜清水袋城
交通 JR東海道本線「清水駅」から徒歩20分。
築城年代 1569年(永禄12)頃
築城者 武田信玄
形式 平城(海賊城)
主な城主 武田氏
1568年(永禄11)12月、武田信玄は駿河侵攻を開始し、今川氏真を駿府から遠江掛川城に追い、徳川家康と対峙した。これに北条氏康・氏政は娘婿である今川氏救援と失地回復の為、1569年(永禄12)1月、薩た山に布陣し、家康と挟撃を計る。信玄は補給路及び海岸部確保の為、今福和泉守を奉行とし、馬場信春(信房)の縄張りにより、北方江尻城と同時期にこの清水城を築城した。
薩た山における武田氏と後北条氏との対陣の際、一時清水城は後北条氏水軍に占拠されたが、1570年(元亀1)2月、信玄は再び奪還し修築した。
1582年(天正10)武田氏滅亡後は徳川家康が領有し、水軍根拠地として重要視し、1601年(慶長6)内藤信成が駿河に入った時、清水城にはまだ城番がいたという。
遺構は何も残されていないが、付近に築城者馬場美濃守信春の名が由来とされる美濃輪町の名が残り、また上総稲荷神社には袋城の石とされるものが置かれている。
上総稲荷神社・袋城の石

参考文献 「日本城郭全集 人物往来社」
              「静岡・愛知・岐阜の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2008年9月