多功城

多功城（たこうじょう）
栃木県河内郡上三川町大字多功

--本丸北堀--

別名
交通	JR東北本線「石橋駅」から徒歩15分。
築城年代	1248年(宝治2)
築城者	多功宗朝
形式	平城
主な城主	多功氏

1248年(宝治2)宇都宮城の支城として宇都宮頼綱の4男宗朝により築かれ、以降約350年間多功氏の居城として続いた。
1339年(暦応2)南朝方である春日顕時が北朝方の拠点八木岡城を攻めた際、多功城も南朝方に攻められている。
1558年(永禄1)上杉謙信が宇都宮城攻略の為、先ず多功城を攻めた。この時城主多功長朝をはじめ、簗城主簗朝光・児山城主児山兼朝等、付近の諸将や宇都宮からの援軍も加わり、2千の兵が防戦し、多数の犠牲を出すも撃退している。
また1572年(元亀2)・1584年(天正12)・1585年(天正13)には後北条氏に攻められるが、この時も多功城は良く守り、宇都宮氏の南方の拠点として重要な役割を果たした。
多功城防衛戦の他、多功氏は宇都宮氏の重臣として各地を転戦して活躍するが、1597年(慶長2)13代綱朝の時、宇都宮氏の没落に伴い、所領を没収され、多功城は廃城となり、多功一族は四散した。
現在城址一帯は宅地や畑となるが、北東隅の本丸跡である石橋ゴルフガーデン北側に二重の堀が一部残されている。また本丸南に建つ見性寺は多功氏の菩提寺で初代宗朝から14代綱賀まで多功家累代の墓がある。


城址碑	本丸東側	本丸東側に立つ案内板


本丸	本丸北二重堀①	本丸北二重堀②


本丸北堀	城址北側	見性寺・多功家累代墓所

参考文献　「とちぎの古城を歩く　下野新聞社」
　　　　　　　　　　　「茨城・栃木・群馬の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2021年1月