上田原古戦場

上田原古戦場）
長野県上田市

1548年(天文17)
武田晴信×村上義清

--石久摩神社境内古戦場碑--

交通	上田鉄道別所線「上田原駅」から徒歩15分。

葛尾城を本拠とする村上義清は、埴科・更科・高井・小県・水内諸郡の他、佐久郡にも一部勢力を伸ばし、同じく佐久地方に勢力を伸ばしてきた武田信玄との争いは避けられない事態となっていた。
1548年(天文17)1月18日、義清は佐久を占領した武田軍の追い出しにかかる。一方信玄も志賀城を落とした勢いで、更にその北を伺おうとしていた時であり、やや遅れ2月1日、7千の兵を率いて躑躅ヶ崎館を出陣する。信玄は一度諏訪へ出て、小県郡の長窪を目指して大門峠を超え、小県に入る。義清は千曲川べりを南下してきており、両軍は上田原で衝突した。
戦いは2月14日に繰り広げられた。初戦は武田軍が有利に展開し、先鋒板垣信方は村上軍第一隊を突破するが、村上軍を深追いするあまり包囲され、討死にする。逆襲に転じた村上軍に武田軍は押される形となり、甘利虎泰・初鹿野伝右衛門といった部将をはじめ700余人を失い、また信玄自身も負傷し敗北した。


村上方・雨宮行部墓	村上方・屋代源吾墓	無名戦士墓


板垣神社	武田方・板垣信方墓	北から古戦場一帯遠望

参考文献　「現地案内板」　
　　　　　　　　　　　　　　　　「歴史群像シリーズ⑥　学研」

2006年7月