布施古戦場

第一回川中島古戦場
長野県長野市篠ノ井布施

1553年(天文22)
武田信玄×上杉謙信
Mapion

-篠ノ井駅前に立つ布施古戦場碑-
交通 各線「篠ノ井駅」。
1553年(天文22)4月22日、村上義清が籠もる葛尾城落城後の僅か14日後、上杉謙信(長尾景虎)は義清救援の為、姥捨山麓に陣した。この時武田氏は一度撤兵したが、8月再び出兵すると、塩田城を攻略し、一部の兵を川中島方面に進軍させた。これに対し謙信も自ら兵を率いて川中島へ出陣すると、両軍の先陣は布施(現在のJR篠ノ井駅付近)で衝突した。謙信は武田勢を破ると、荒砥城を攻略し、更に青柳城に放火し、会田虚空蔵山城も落とすと、一時的にこの地方を占拠した。この時武田氏は僅かな反撃を行ったのみで決戦を避け、その後両者は帰国しており、大規模な戦いは行われなかったが、武田氏にとって未知の敵であった上杉氏との初めての戦い、そして上杉氏にとっては武田氏に対する北信進出の牽制という意味のある戦いであった。

参考文献 「現地石碑文」 
              「歴史群像シリーズ 学研」
2014年4月