衣川関

衣川関ころもがわのせき
岩手県奥州市衣川区松下
Mapion

--衣川関跡・案内板--
別名 衣河関
交通 JR東北本線「平泉駅」から徒歩40分。
築城年代 平安時代
築城者 安倍頼時
形式 平城
主な城主 安倍氏
衣川関は、802年(延暦21)胆沢城が築かれ、東国の俘囚4千人が胆沢の柵戸に配置された頃に設けられたと伝わり、当初は胆沢郡最南端の宝塔谷地にあったとの説もある。
平安時代、陸奥国奥六郡(胆沢・江刺・和賀・稗貫・紫波・岩手)を領し、俘囚の長を称した安倍頼時が1045年(永承1)上衣川の安倍館からこの地域に本拠を移した際、奥六郡の入口として関所もここに移したという。
前九年の役最後の年である1062年(康平5)安倍貞任・宗任兄弟は衣川関に立て籠もるが、業近柵(泉ヶ城か)が焼け落ちるのを見ると、鳥海柵と小松柵へ逃れた。尚この時兄弟が立て籠もった「衣川関」は安倍頼時の居館であったとも考えられる。

参考文献 「歴史群像シリーズ 学研」
                 「青森・岩手・秋田の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2012年8月