岡崎南部方形囲郭群

岡崎南部方形囲郭群おかざきなんぶほうけいいかくぐん
神奈川県伊勢原市岡崎
Mapion

--南西から遠望--
別名  
交通 小田急線「伊勢原駅」から徒歩40分。
築城年代 平安時代末期
築城者 岡崎四郎義実
形式 丘城
主な城主 三浦道寸(義同)か
岡崎城は前期(岡崎神社を中心とする範囲)と後期(無量寺を中心とする範囲)の2つの時期に渡り、場所を変えて築城、利用されたと考えられる。
この岡崎神社一帯に築かれた岡崎城は、三浦庄司義継の4男で中村宗平の娘を妻とし、岡崎郷を開発して地名から岡崎氏を称した岡崎四郎義実が築いたものと考えられる。1180年(治承4)源頼朝が平家討伐の為に挙兵すると、義実はそれに従い、以後岡崎氏は三浦の四棟梁(三浦・和田・佐原・岡崎)の一つに数えられる重臣となった。
その後この岡崎城の事跡について詳細は不明だが、1495年(明応4)韮山に兵を挙げた北条早雲(伊勢宗瑞)に小田原城を追われた大森藤頼が「岡崎辺」に逃れたとされ、真田城が比定されるが、三浦道寸居城の岡崎城に近いこの地であったとも思われ、三浦氏により利用された可能性も考えられている。
岡崎神社付近は西郭とされ、境内に小郭とを分ける土塁の残欠が僅かに残されている。ここから東側に南東郭(王台)・東郭があったが、現在は民家や私有地となり、遺構は不明。
岡崎四郎義実像 岡崎神社(西郭)
岡崎神社(西郭)境内に残る土塁 無量寺西に建つ岡崎四郎義実墓所

参考文献 「現地案内板」
                      「千葉・神奈川の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2008年2月