群馬県前橋市河原浜町
--本丸空堀--
| 別名 | |
| 交通 | 上毛電鉄上毛線「大胡駅」から徒歩20分。 |
| 築城年代 | 1532〜1555年(天文年間) |
| 築城者 | 大胡氏 |
| 形式 | 丘城 |
| 主な城主 | 大胡氏・北条高広 |
| 大胡氏は藤原秀郷の裔といわれ、「吾妻鏡」1190年(建久1)11月7日の項にみえる大胡太郎実秀が初見とされる。また「法然上人行状絵図」には1195年(建久6)大胡隆義・実秀父子が法然から手紙を受けている事等あり、平安時代末期にはこの地に土着していたとみられる。この頃の大胡氏館は養林寺の地にあったと考えられている。 1532〜55年(天文年間)太田金山城主横瀬泰繁に圧迫されるようになった大胡氏は、北条氏康を頼って南関東に移り、重行の子勝行の頃、牛込城を築くと、地名から牛込氏を称したという。しかし大胡氏の一部はこの地に残っていたと推定される。以後大胡城は横瀬氏に属し、新土塚城主増田繁政が城代を務めた。 1566年(永禄9)由良(横瀬)成繁が上杉謙信に背いた為、謙信は大胡城主繁政を追い、替わって北条高広を城主に置いた。翌年この高広も後北条氏に通じているが、その後越相講和成立により許され、厩橋城を子景広に譲り、自身はこの大胡城に移ったとされる。 1578年(天正6)上杉謙信の死後、上杉景勝と三郎景虎が跡目を争う御館の乱に際し、高広は子景広と共に景虎方となるが、景広は討死し、景虎も滅びた。高広は武田勝頼に従うが、1582年(天正10)その勝頼も滅びた。その後厩橋に進駐した滝川一益も伊勢へ去った後、高広は真田昌幸と結び、上杉景勝に関東出馬を勧め、後北条氏と争う。 1584年(天正12)高広は後北条氏に従うが、その後大胡で亡くなった。 1590年(天正18)徳川家康が関東に入部すると、大胡には牧野氏が2万石で封ぜられ、康成・忠成2代の居城となった。 1616年(元和2)牧野氏が越後へ転封となると、大胡城は前橋藩領となり、酒井氏時代には城代が置かれたが、1749年(寛延2)酒井氏の姫路転封に際し、大胡城は廃城となる。 |
 |
 |
 |
| 南郭・三の丸間空堀 | 二の丸枡形虎口�� | 二の丸枡形虎口�� |
 |
 |
 |
| 本丸西空堀 | 本丸 | 本丸・北城(越中屋敷)間を流れる川 |
 |
 |
 |
| 北城(越中屋敷)は幼稚園敷地となる | 近戸郭(大胡神社)空堀 初期の大胡城と推定されている |
西、養林寺(大胡館)から城址遠望 |
「群馬県の中世城館跡 群馬県教育委員会」
「茨城・栃木・群馬の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2012年1月
