小沢原古戦場

小沢原古戦場
神奈川県川崎市麻生区金程1丁目

1530年(享禄3)
北条氏康×扇谷上杉朝興
Mapion
案内板地図
--勝坂付近--
交通 小田急線「新百合ヶ丘駅」から徒歩20分。
1530年(享禄3)6月、後北条氏に江戸城を奪われた扇谷上杉朝興は、勢力を挽回する為に川越城を出陣し、府中から多摩川を渡って小沢原(金程1丁目付近)に陣した。
12日、この報を聞いた16歳の氏康は初陣の名乗りを挙げ、志水小太郎・中島隼人佐(麻生区万福寺)を引き連れ、上杉の陣を強襲する。一進一退の攻防が繰り広げられるが、夜に入り北条勢は一挙に攻めかかり、上杉勢は川越城に退いた。
千代ケ丘5丁目にある「勝坂」は、勝利した氏康が「勝った、勝った」と喜びの声を発し、金程から細山に通じるこの坂を駆け上がった事に由来するという。現在斜面にあったという勝坂は判然としない。
小沢原の位置については、府中から矢野口・菅にかけた小沢天神山城北側の多摩川原であるともいわれている。

参考文献 「現地案内板」
              「歴史群像シリーズ 学研」
                     「千葉・神奈川の城郭 新人物往来社」
2010年5月