福岡県行橋市大谷
登山口地図
--堀切--
| 別名 | |
| 交通 | 平成筑豊鉄道田川線「豊津駅」から登山口まで徒歩20分。 地図の地点、鰯無田池東側に案内・登山口があります。 |
| 築城年代 | 942年(天慶5) |
| 築城者 | 源経基 |
| 形式 | 山城 |
| 主な城主 | 新田氏・長野氏・黒田孝高(如水) |
| 942年(天慶5)大宰大弐として下向した源経基により築かれたと伝わる。後に大宰大弐橘公頼が城主となり、7代橘氏が続いた。1151年(仁平1)橘頼行の時、豊後国から侵入した源為朝に攻め落とされ、頼行は自害する。 その後草野氏が3代続き、1185年(文治1)源平合戦の際、豊後国緒方惟義の一族緒方九郎が平家に背いて立て籠もり、平家滅亡後、源頼朝より大宰少弐に任ぜられた武藤氏(少弐氏)の持城となり、その家臣が城代となる。 南北朝時代、南朝方の菊池武重が攻め落とすが、やがて大友氏時に攻められ、長野一族・規矩一族等も互いに当城を巡り、争った。1340年(暦応3)征西将軍懐良親王に従い入国した新田義基が入城、義氏・義高と3代続き、義高の時、菊池武宗に敗れるが、その後菊池氏も大内盛見に追われ、嫡男教幸が在城する。その後馬ヶ岳城を巡り、大内・大友両氏の間で争奪が繰り返された。 1586年(天正14)豊臣秀吉による九州征伐が始まる前年、当時の城主長野三郎左衛門はいち早く秀吉方に服属する。翌年3月28日遠征軍を率いて九州に上陸した秀吉は小倉城に入り、29日馬ヶ岳城に入城するとこの地で軍議を行い、秀吉本隊の初戦となる岩石城攻めが決定されたといわれる。 九州平定後の1587年(天正15)7月、秀吉から豊前国6郷を与えられた黒田孝高(如水)が馬ヶ岳城に入城する。孝高・長政父子は城井谷城主城井(宇都宮)鎮房や長岩城主野仲氏一族等、黒田氏の入国に抵抗する在地勢力の鎮圧を行い、その後新たな拠点として中津城を築いて移った。 1600年(慶長5)関ヶ原合戦後、丹後国田辺城から入部した細川忠興の支配下に入り、1615年(元和1)一国一城令により廃城となった。 標高216メートル、2つの峰から成る馬ヶ岳に築かれており、西峰が本丸、東峰が二の丸といわれ、曲輪や堀切が残されている。また北麓には小早川隆景が秀吉御動座に伴い築いたとされる長大な土塁・堀や畝状竪堀群が確認出来る。 |
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| 二の丸東堀切 | 二の丸東竪堀 | 二の丸 |
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| 二の丸から北側の眺め | 二の丸西 | 二の丸・本丸間鞍部 |
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| 水溜跡 | 本丸 | 本丸に立つ新田氏表忠碑 |
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| 本丸竪堀 | 山麓・竪堀・土塁�� | 山麓・竪堀・土塁�� |
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| 山麓・虎口 | 山麓・畝状竪堀群 | 北から城址遠望 |
「福岡・熊本・鹿児島の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2019年12月
