大仏城

大仏城だいぶつじょう
福島県福島市杉妻町
Mapion

--城址碑--
別名 杉目城・杉妻城
交通 各線「福島駅」から徒歩15分。
築城年代 平安時代
築城者 杉目行信
形式 平城
主な城主 伊達氏
平安時代、杉目行信により築かれたと伝えられるが、詳細は明らかでない。城内に杉妻大仏があった事から大仏城とも呼ばれていた。
室町時代に入ると信達平野を領した伊達氏が居城し、1413年(応永20)伊達持宗はこの城に立て籠もり、鎌倉公方足利持氏と争ったが、失火の為、兵糧米を失い落城したという。「大仏城合戦
1532〜55年(天文年間)大仏城は杉目城と改称され、牧野相模が在城していたと推測される。
1548年(天文17)天文の乱後、伊達晴宗は桑折西山城から米沢城に居城を移し、その後家督を輝宗に譲ると、この地に隠退し、59歳で亡くなる。以後杉目城には晴宗の末子である杉目直宗が在城した。
1590年(天正18)会津若松城に蒲生氏郷が入城すると、氏郷家臣である木村吉清は信夫郡5万石を与えられて大森城へ入り、次いで1593年(文禄2)頃(文禄1年とも)、この杉目城に入城すると、城名は福島城と改称された。
大仏城は後の福島城と同一地で、福島県庁付近にあった。県庁東隣の紅葉山公園にはこの地で発見された宝塔が置かれている。
紅葉山公園 大仏城跡出土宝塔

参考文献 「歴春ブックレット20 会津の城 歴史春秋社」
     「山形・宮城・福島の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2013年4月