福島城

福島城（ふくしまじょう）
福島県福島市杉妻町

--県庁前に立つ城址碑--

別名
交通	各線「福島駅」から徒歩15分。
築城年代	1593年(文禄2)頃
築城者	木村吉清
形式	平城
主な城主	板倉氏

1590年(天正18)会津若松城に蒲生氏郷が入城すると、氏郷家臣である木村吉清は信夫郡5万石を与えられて大森城へ入り、次いで1593年(文禄2)頃(文禄1年とも)、この地に在った大仏城に入城すると、城名は福島城と改称され、整備が行われた。
1595年(文禄4)吉清が亡くなった為、豊臣秀吉は浅野長政に福島城の破却を命じるが、その後蒲生氏行に代わって越後から上杉景勝が会津若松城に入城すると、上杉氏が米沢へ移るまで、上杉氏家臣水原親憲・本庄繁長・本庄政長が城代として在城した。
1600年(慶長5)関ヶ原合戦後、西軍敗報を受けた伊達政宗は本庄繁長が守る福島城を攻めるが、攻略出来ず撤退している。
1664年(寛文4)信達平野は江戸幕府領となり、1679年(延宝7)本多忠国、そして1686年(貞享3)堀田正仲が続いて入城するが、城は築かれず陣屋での支配が行われた。
1702年(元禄15)板倉重寛が3万石で入城すると、天守閣は築かれなかったが、大規模な整備が行われ、幕末まで板倉氏12代の居城となった。
知事公館付近に本丸があり、紅葉山公園は二の丸御外庭であったとされる。城址の大半が市街地化されているが、県庁裏手、阿武隈川沿いに土塁が残されている。


大手門跡	杉妻稲荷神社	南を流れる阿武隈川


城址は県庁敷地となる	県庁裏手に残る土塁①	県庁裏手に残る土塁②

参考文献　「現地案内板」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「山形・宮城・福島の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2013年4月