磐城大館城

磐城大館城いわきおおだてじょう
福島県いわき市好間町下好間大館
Mapion

--入口に立つ城址碑--
別名 岩城大館・好間館・飯野平城
交通 各線「いわき駅」から徒歩30分。
築城年代 1483年(文明15)
築城者 岩城常隆
形式 平山城
主な城主 岩城貞隆
1483年(文明15)白土城主岩城常隆により築かれたとされるが、一説に隆忠の頃ともいわれる。
1590年(天正18)親隆の子常隆の時、豊臣秀吉による小田原攻めに参陣し、所領を安堵されるが、7月鎌倉で没した為、常陸太田城主佐竹義重の3男貞隆が養子となり、岩城氏を継いだ。
1602年(慶長7)佐竹義宣の出羽国秋田移封に伴い、貞隆は18万石の所領を没収されるが、その後本多正信に属して大坂の陣に参陣し、1616年(元和2)信濃国川中島に1万石を与えられた。そしてその子吉隆は出羽国亀田で2万石を与えられている。
岩城氏旧領は山城国伏見城籠城戦で討死した鳥居元忠の子忠政に与えられ、一時大館城に入城するが、1603年(慶長8)北東、物見岡に平城を築いて移ると、大館城は廃城となった。
忠魂碑が立つ最高所の郭を中心とし北から東にかけて段郭を配しており、東側に建つ青雲院付近も城域で往時はかなりの規模を持っていたと思われるが、平場が残るだけとなり、一部畑としても利用されている。
北東から城址遠望 二郭 二郭に立つ城址碑
主郭 土塁? 主郭下堀底道

参考文献 「現地石碑文」
                        「山形・宮城・福島の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2014年9月