鴨沢城

鴨沢城（かもさわじょう）
神奈川県足柄上郡中井町鴨沢

城址入口地図

-北西(和田山付近)から城址遠望-

別名	鴨沢要害
交通	JR東海道本線「二宮駅」からバス「下庭」下車。バス停から入口まで徒歩15分。地図の地点に案内があります。
築城年代	戦国時代
築城者	北条早雲か
形式	山城
主な城主	武和泉守

1510年(永正7)6月20日、越後長森原で関東管領山内顕定が越後守護代長尾為景と争い討死すると、為景と結んだ北条早雲は相模進出へ動き出した。これに内応した扇谷上杉氏家臣上田政盛は権現山城に籠もり、早雲もまた後詰として高麗寺山城・住吉要害を取り立て陣を構えるが、その後権現山城は連合した山内・扇谷上杉氏に攻め落とされた。(権現山合戦)
これ以前、中村・鴨沢地域は扇谷上杉氏と早雲との争いの中で緊張した状態にあり、鴨沢城は初め三浦氏の岡崎城出城として武和泉守が守っていたともいわれるが、権現山合戦までには早雲が領有していたと推定される。
鴨沢城は主に自然地形を利用した構えになっており、恒久的な城郭とは違い、一時的な陣城であったと見られる。


西側は畑になっているが、馬場の地名が残る。	城址入口	西堀切

参考文献　「神奈川の城・下朝日ソノラマ」
　　「戦国の堅城Ⅱ　学研」
　　　　　　　　　　　　「千葉・神奈川の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2008年10月