茨城県桜川市真壁町古城
--中城南堀--
| 別名 | |
| 交通 | JR水戸線「岩瀬駅」からバス「真壁城跡」下車。 |
| 築城年代 | 1172年(承安2) |
| 築城者 | 真壁長幹 |
| 形式 | 平城 |
| 主な城主 | 真壁氏 |
| 真壁氏は桓武平氏の流れを汲む平国香を祖とし、1172年(承安2)常陸大掾多気直幹の4男である長幹が郡家跡に真壁城を築き、真壁氏を称した事に始まる。 1340〜46年(興国年間)6代幹重は小田城に拠った北畠親房に呼応し、南朝方として戦った。 1422年(応永29)小栗城主小栗満重の乱の際、11代秀幹・慶幹父子は満重に味方した為、真壁城は鎌倉公方足利持氏に攻められ、翌年落城するが、その後秀幹の甥である朝幹は上杉禅秀の乱に足利持氏を助け、真壁に復帰した。 戦国時代、真壁氏は後北条氏・越後上杉氏・佐竹氏の3大勢力の狭間を巧妙な戦略で乗り切り、小田城主小田氏と対立しながら、次第に佐竹氏との結びつきを深めていく。17代久幹は「鬼道無」・「夜叉真壁」と呼ばれた塚原卜伝流の剣豪で1569年(永禄12)手這坂合戦では少数の兵で小田氏治勢3千人を山岳戦に誘い、紀州根来法師大蔵に命じて小田方先陣の谷田部城主岡見弾正治資を鉄砲で狙撃し、合戦を有利にしたと伝えられる。この間別動隊が小田城を占拠し、氏治は土浦城へ退去した。 1602年(慶長7)7月、佐竹義宣が徳川家康により出羽国秋田に転封を命じられると19代房幹・重幹兄弟もそれに従い、出羽国角館に移った。 1606年(慶長11)浅野長政が真壁・筑波郡を隠居料として入封し、真壁藩が成立、1611年(慶長16)長政の跡を継いだ3男長重が入封し、真壁陣屋を構えた。1622年(元和8)長重が笠間城に移ると1624年(寛永1)稲葉正勝が入るが、1628年(寛永5)父正成の遺領である下野国真岡藩を継ぐと真壁は天領となった。 真壁城は「館」・「陣屋」・「大手前」等の周辺地域を含めると東西900メートル、南北700メートルに及ぶ広大な平城で本丸を囲むように二の丸・中城・外曲輪が設けられている。現在発掘調査を基に整備事業が進められており、土塁や堀等、1558〜1602年代(永禄〜慶長)の真壁城の復元が継続して行われている。 |
 |
 |
 |
| 二の丸北堀 | 体育館が建つ本丸 | 本丸北堀 |
 |
 |
 |
| 本丸東堀�� | 本丸東堀�� | 二の丸 |
 |
 |
 |
| 中城南虎口 | 中城南堀 | 中城南土塁 |
 |
 |
 |
| 中城・庭園跡 | 中城南東虎口 | 中城東土塁 |
 |
 |
 |
| 内側から見る中城・外曲輪間土橋 | 中城東城累 | 中城・外曲輪間堀 |
 |
 |
 |
| 外曲輪から見る中城・外曲輪間土橋 | 外曲輪東側・正面が鹿島神社 | 外曲輪北側 |
 |
 |
 |
| 中城東虎口・外曲輪土塁 | 外曲輪北虎口 | 外曲輪北堀 |
 |
 |
 |
| 外曲輪東堀 | 外曲輪東隅に建つ鹿島神社 | 外曲輪南虎口 |
「図説 茨城の城郭 国書刊行会」
訪城回数 1
2022年1月
