茨城県つくば市小田
--本丸北虎口--
| 別名 | |
| 交通 | JR常磐線「土浦駅」からバス「小田十字路」下車。 |
| 築城年代 | 鎌倉時代初期 |
| 築城者 | 八田知家 |
| 形式 | 平城 |
| 主な城主 | 小田氏治 |
| 鎌倉時代初期、源頼朝に従い功を挙げた八田知家は常陸守護に任ぜられ、国政の中心であった多気に近いこの地に小田城を築いたと伝えられる。1193年(建久4)知家は多気城の多気義幹を府中(石岡市)に追うと、常南各地で勢力を誇り、4代時知の頃に小田氏を称するようになる。 1338年(暦応1)5月、和泉国石津合戦で北畠顕家が、7月には越前国燈明寺畷合戦で新田義貞が敗死し、南朝方が劣勢になると、9月、東国の南朝勢力拡大を図る北畠親房は伊勢国大湊を出航し、常陸国東条浦に上陸した。南朝方に従う7代小田治久や関城主関宗祐に迎えられた親房は東条氏の神宮寺城に入城するが、11月、北朝方佐竹・鹿島・鎌田氏らに攻められ落城すると阿波崎城を経てこの小田城へ移った。 1341年(暦応4)6月、小田城は北朝方高師冬に攻められ、11月、治久が降伏・開城すると親房は関城に移った。これ以後小田氏は徐々に衰退していく事となる。 戦国時代、15代小田氏治(天庵)は佐竹氏や結城氏と争い、小田城の激しい争奪戦が繰り返されるが、1569年(永禄12)手這坂合戦に敗れた氏治が土浦城へ逃れると、梶原政景が小田城代となり、この時小田城は大改修が行われた。その後1578年(天正6)木田余城に拠っていた氏治は佐竹氏に降伏している。 1602年(慶長7)7月、水戸城主佐竹義宣が出羽国秋田に移ると、小田城は廃城となった。 本丸を中心として城址は広い範囲に展開している。大半は宅地や水田となっているが、地形は比較的良く残されており、縄張図に見る堀跡や曲輪跡を追う事が出来る。 |
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| 本丸北馬出跡 | 本丸北堀 | 本丸北東櫓台跡(鐘楼台) |
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| 東曲輪堀�� | 東曲輪堀�� | 東曲輪土橋 |
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| 本丸東堀 | 本丸南堀・櫓台跡(涼台) | 本丸 正面に見える低い山が前山 奥は宝篋山で共に城跡遺構が残る |
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| 本丸南土塁 正面は櫓台跡(涼台) |
土塁上から見る本丸南掘 | 本丸西堀 |
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| 本丸南馬出 | 本丸南馬出土塁 | 前山から城址遠望 |
「茨城の城郭 国書刊行会」
「茨城・栃木・埼玉の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2013年5月
