茨城県潮来市島須
--三の曲輪大堀--
| 別名 | |
| 交通 | JR鹿島線「潮来駅」からバス「牛堀中央」下車。 バス停から徒歩20分。 |
| 築城年代 | 1394〜1428年(応永年間) |
| 築城者 | 島崎成幹 |
| 形式 | 平山城 |
| 主な城主 | 島崎氏 |
| 常陸大掾氏の庶流で行方氏の一族である島崎氏居城。 平安時代末期、行方郡は行方次郎忠幹(行方氏祖)が支配しており、1185年(寿永4)屋島合戦で忠幹の子である行方宗幹(景幹)が討死すると、その所領は四子が継いだ。島崎氏はこの時次男高幹が島崎に分封されて島崎氏を称した事に始まる。一方長男為幹は行方氏の惣領を継ぎ、後に小高に移住して小高氏、三男家幹は麻生に分封されて麻生氏、四男幹政は玉造に分封されて玉造氏となる。この子孫は「行方四頭」と呼ばれ、中世を通じて行方郡の中心勢力となった。 島崎城の築城年代は不明だが、一説に1394〜1428年(応永年間)島崎氏11代成幹の時に築かれたといわれる。 やがて常陸大掾氏の統制力が弱まると、一族は相争うようになり、島崎氏は最大の勢力となる。1522年(大永2)同族の長山城主長山幹綱を攻め滅ぼし、1523年(大永3)鹿島城主鹿島義幹の内訌に乗じて鹿島城を攻め、1536年(天文5)玉造城主玉造宗幹を攻めた。そして1584年(天正12)麻生城主麻生常安(之幹)を攻め滅ぼす等、4万5千石を領して「南方三十三館」と称された鹿島・行方両郡の諸豪族の筆頭の地位を得た。また1558〜70年(永禄年間)以降、島崎氏は太田城主佐竹氏に従うようになり、沼尻合戦等に従軍し、1590年(天正18)豊臣秀吉による小田原攻めの際には佐竹氏と共に小田原に参陣している。 しかし1591年(天正19)常陸一国を安堵された佐竹義宣は鹿行地域各氏を太田城に招いて謀殺、この時島崎氏17代義幹(安定・安重)・徳一丸父子も討たれた。その後「南方三十三館」は佐竹勢に悉く攻め落とされ、城主無き島崎城も落城した。 島崎城には一時小貫頼久が入城するが、その後鹿行地域の新たな支配拠点として堀之内大台城が築かれると廃城となった。 鹿行地域最大規模の城郭。台地先端、御礼神社が建つ一の曲輪から馬出曲輪、二の曲輪、三の曲輪と並び、二の曲輪・三の曲輪間は二重の空堀が設けられている。三の曲輪北側は大堀と呼ばれる深い空堀があり、西麓の大手付近には水堀も残されている。 |
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| 土子越前屋敷 | 水堀 | 三の曲輪大堀 |
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| 三の曲輪 | 三の曲輪・東二の曲輪間二重空堀�� | 三の曲輪・東二の曲輪間二重空堀�� |
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| 三の曲輪・東二の曲輪間物見跡 | 東二の曲輪下空堀 | 東二の曲輪下虎口 |
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| 水の手曲輪 | 水の手曲輪空堀 | 大井戸 |
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| 西二の曲輪 | 東二の曲輪 | 東二の曲輪・馬出曲輪間空堀 |
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| 馬出曲輪 | 一の曲輪虎口 | 一の曲輪 |
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| 五輪塔 | 外堀跡 | 南から城址遠望 |
「現地設置パンフレット」
訪城回数 1
2022年3月
