鮭延城

鮭延城（さけのべじょう）
山形県最上郡真室川町内町

--本丸に立つ城址碑--

別名	真室城・真鶴城
交通	JR奥羽本線「羽前豊里駅」から登山口まで徒歩15分。西麓に立つ搦手門跡標柱から登山道があります。
築城年代	1535年(天文4)
築城者	鮭延貞綱
形式	山城
主な城主	鮭延秀綱

1535年(天文4)横手城主小野寺氏家臣の佐々木貞綱により築かれたとされ、地名から鮭延氏を称した。
鮭延氏は尾浦城主武藤氏との抗争の中、次第に独立性を強めたが、城主秀綱の時、山形城主最上義光に攻められ落城すると、その家臣となった。
1622年(元和8)最上氏の改易に伴い、秀綱が下総国古河城主土井氏預かりの身となると、家臣は帰農し、鮭延城は空城となった。間も無く常陸国松岡から戸沢政盛が6万8千石でこの地に入部すると、一時鮭延城に入城するが、1625年(寛永2)新庄城を築いて移ると、鮭延城は廃城となった。
真室川東岸、比高40メートルの台地上に位置する。山頂は現在特に土塁や堀は見当たらず、一つの広い平坦地となっているが、畑として利用されていたようで、旧状は不明。東側尾根部分には二重堀切が確認出来る。


南麓に建つ神社	東二重堀切①	東二重堀切②


大手門跡	井戸跡	本丸


本丸からの眺め	本丸下帯曲輪	搦手門跡

参考文献　「現地案内板」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「山形・宮城・福島の城郭　新人物往来社」

訪城回数　1

2014年9月