岐阜県瑞浪市稲津町小里
--天守台石垣--
| 別名 | |
| 交通 | JR中央本線「瑞浪駅」からバス「山の田」下車。 バス停から登山口まで徒歩10分。北麓、陣屋跡から登山道が あります。 |
| 築城年代 | 1534年(天文3) |
| 築城者 | 小里光忠 |
| 形式 | 山城 |
| 主な城主 | 小里氏 |
| 1534年(天文3)小里光忠により築かれたとされる。小里氏は美濃国守護土岐成頼の4男元頼を祖とする。元頼は1495年(明応4)7月、船田合戦で兄政房に敗れた人物で1代置いて光忠の時、3600石を領した事に始まる。 1572年(元亀3)11月、西上を企てる甲斐国武田信玄は秋山虎繁(信友)に岩村城を攻略させ、更に12月、明知城・苗木城の両遠山氏等を上村合戦で破るが、この合戦に光忠・光次父子も遠山氏に従って参戦し、下原田で討死した(上村合戦は元亀元年説もある)。家督は光次の子光久が継ぐが、幼少であった為、叔父光明が後見人を務めた。 1574年(天正2)武田勝頼が2万の兵を率いて東美濃諸域を攻略し、明知城を攻めると、織田信長は小里城と鶴ヶ城の改修を命じ、小里城には池田恒興を配したが、翌年岩村城が落城すると改修工事は中断されたといわれる。 1582年(天正10)本能寺の変の際、信長に従っていた光久が二条城で討死した為、後見人であった光明が家督を継いだ。一方変後、信濃国川中島から撤退し、金山城に戻った森長可は羽柴秀吉に加担し、加治田城・蜂屋城を攻めた後、東美濃進出に進出すると、翌年3月、織田信孝に従った光明はこれを防ぎ、領地を加増されている。しかし秀吉と兄織田信雄に屈した信孝が自刃すると光明は秀吉から和を求められるもこれを拒み、子光直と共に徳川家康の下に逃れ、三河国小原に移った。 1584年(天正12)小牧・長久手合戦の際、光明・光直父子は家康に従って参戦し、光直は没した。 1590年(天正18)光明と光直の子光親は家康の関東移封に従い、1600年(慶長5)関ヶ原合戦の際、光親は小里城に復帰し、岩村城回復に戦功を挙げ、土岐・恵那両郡の旧領3580石を与えられた。この時麓に陣屋を構えるが、1623年(元和9)4月、光親の子光重は跡継ぎの無いまま没した為、小里氏は断絶した。 山頂の本丸曲輪を中心とし、周囲にいくつかの曲輪を置いた小規模な山城だが「天守台」という不等辺六角形の石垣が綺麗に残されており、周囲には築城用のものと見られる巨石が散乱している。一説に城の中心は麓で山頂は天守のみであったとも考えられている。 |
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| 大手曲輪 | 二の曲輪 | 本丸周囲石垣 |
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| 本丸・天守台 | 本丸�� | 本丸南腰曲輪 |
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| 本丸西帯曲輪 | 天守台石垣 | 天守台虎口 |
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| 天守台虎口石垣 | 天守台 | 城址から北側の眺め |
「静岡・愛知・岐阜の城郭 新人物往来社」
訪城回数 1
2019年12月
