千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目
--本丸に建つ郷土博物館--
| 別名 | 千葉城 |
| 交通 | JR外房線「本千葉駅」から徒歩15分。 |
| 築城年代 | 1126年(大治1) |
| 築城者 | 千葉常重 |
| 形式 | 平山城 |
| 主な城主 | 千葉常胤・千葉胤直 |
| 1126年(大治1)大椎城から移ってきた千葉常重により築城されたといわれ、その後330年に渡り、千葉宗家本拠となった。 1180年(治承4)源頼朝が石橋山合戦で敗れ、安房に逃れると、千葉介常胤は頼朝を助け、鎌倉幕府創建に活躍した。 1455年(享徳4)鎌倉公方足利成氏が古河へ逃れた頃、関東諸氏は古河公方足利成氏派と上杉派に分かれて対立するようになり、亥鼻城主千葉氏16代胤直ははじめ成氏に従っていたが、その後母の実家である上杉派に転じた。しかし叔父である馬加城主馬加康胤はこれに同調せず、小弓城主原胤房と共に亥鼻城を攻略、胤直・胤宣父子は多古に逃れ、胤直は弟胤賢らと共に志摩城、胤宣は多古城に籠り、再起を図る。しかし馬加康胤・原胤房らの追撃は早く、8月12日、多古城は馬加康胤に攻められ落城、僅か15才の胤宣は城外の阿弥陀堂で自刃した。続いて8月14日、志摩城も原胤房に攻められ落城、胤直は土橋の如来堂に立ち退き、別当院東覚寺に籠るが、ここも包囲され、翌15日、自刃して果て、千葉宗家は一旦滅亡した。この時胤賢とその子である実胤・自胤兄弟は多古を脱出、胤賢は小堤城で自刃するが、実胤・自胤兄弟は下総国市川城を経て、上杉方太田道灌を頼り、武蔵国に逃れる。そして道灌の援助を受け、実胤は武蔵国石浜城、自胤は武蔵国赤塚城に入城した。この系統が武蔵千葉氏であるが、宗家奪還を図るも果たせず、その後後北条氏の傘下に組み込まれた。 宗家を滅ぼした馬加康胤は千葉氏19代当主となるが、千葉家内乱を知った千葉氏一族である美濃国篠脇城主東常縁は、将軍足利義政の命を受けて東下し、千葉一族を動員すると、1456年(康正2)11月、馬加城、そして翌年4月、亥鼻城を攻めた。康胤は原胤房と共に防戦するが、その後上総国八幡に退き自刃した。 |
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| 本丸土塁 | 神明社に立つ城址碑 | 神明社 境内は物見跡といわれる。 |
訪城回数 1
2008年5月
